不法投棄をする悪質な業者と回避の方法について
近年は、遺品整理や不用品の回収業者等も多くなってまいりました。
インターネットで検索すると、多くの業者がヒットします。
多くの需要見込みが存在するため、ビジネスチャンスと思い、この業界に飛び込んでくる企業が多いです。
元々の業務を持っていて、それにプラスして、「遺品整理」を始める企業もあります。
便利屋さんや買取業者さんが多く参入されてますね。
そうなると、中には悪質な業者も含まれてきてしまいます。
どの業種でも起こっていることなので、仕方ないことなのかもしれませんが・・・。
その中でも問題視されているのが、回収したごみを不法に投棄してしまう業者です。
なぜ、不法投棄してしまうのか?
理由は単純です。
『ごみの処分費用が無ければ・・・(もっと儲かるのに)』
これが一番の理由です。
そう考え、実際に不法投棄を行ってしまった業者が、現在問題になっている悪質業者です。
見積もり全体に占める「ごみ処分費用」の割合
ごみ・不用品の処分にかかる費用は、人件費に次いで大きな経費が発生します。
遺品整理のお見積りの内訳は、
費用が大きいもの順に主に、
- 人件費(作業費:仕分・清掃・運搬など)
- ごみの処分費用
- 車両費(交通費含む)
- 諸経費(事務手数料等)
その他、仏壇・神棚などの供養、ピアノなどの特別な処分、特殊清掃などに費用が発生することがありますが、
概ね上の4項目が見積もり金額の多くを占めます。
そのうちの2番と3番がごみの処分に必要になる費用です。
2番は処分するごみの量、3番は搬出するごみの量によってそれぞれ増減します。
案件によっては、経費全体の半分近くを、この2番・3番、つまりごみの処分にかかる費用が占めている場合もあります。
当社もまだまだ実績が少ないため、費用を抑えて見積もりしているので、割合は大きくなっています。
最近も、約8万円で請け負った整理業務で、3.5万円のゴミ処理費用が発生しています。
ごみの不法投棄は依頼主にも責任が及ぶ?
実際に処分を受けるか?と言われれば基本的にはありえません。
ただし、ごみの中に個人を特定するものがあり、警察から問い合わせを受けるなどして、
不快な思いをするケースは大いにあり得ます。
また、初めは警察があなたを疑うので、その点でも不快な気分を味わいます。
直接処分を受ける可能性としては、不法投棄をすることを知っていた場合です。
これによって見積もりが安くなるなどの算段をしていた場合は何らかの処分を受ける可能性も否定できません。
「あそこの業者は、不法投棄しちゃうから、ごみの処分費用分安くなるぞ」とか考えていた場合です。
不法投棄してしまう“その他の理由”
「ごみの処分費用分値引きすれば、他社を出し抜ける!」
「ごみの仕分とか面倒だからやりたくない!」
この2つが多くなると思います。
特に下の理由は“そもそも”な話です。
『だったら初めからこの仕事しなければいいじゃん・・・。』と言いたくなりますが、
「儲かるから」だけで始めた業者には、そんな言葉は通用しません。
どうすればそんな業者を回避できるのか?
申し訳ありませんが、
正直、完全な対策はまだ見つかっていません。
私としては、
- 遺品整理士協会の認定企業かを確認する
- ごみの処分の仕方について尋ねる
- ゴミ処理場での様子を写メで送ってもらう
などが有力だと思います。
もしそれらを確認して、拒否された場合は疑ってもよいかもしれません。
遺品整理士協会については、
まだ比較的新しい組織なので、
入会されていない企業の中にも優良企業はもたくさんありますので、ご注意ください。